本製品では1967年のデイトナ24時間耐久レースで、優勝した330P4スパイダー(#0846)に続きマイク・パークスとルドビコ・スカルフィオッティによって同レースで2位を獲得したベルリネッタボディの330P4(#0856)を再現致します。この#0856は330P4としてゼロから組み立てられた最初の個体で、デイトナでは優勝した330P4スパイダー(#0846)に続き2位を獲得。そしてNARTの412P(#0844)が3位を獲得し、見事な1-2-3フィニッシュを遂げました。2台の330P4と1台の412Pによるウィニングランのシーンは余りにも有名です。
#0856はデイトナ以降、ルマンのテストディを走った後のモンツァ1000kmで優勝。ルマンではベルギーナショナルチームに貸し出されて本戦に出場して3位フィニッシュしました。ルマン後はスパイダーボディに改造されBOAC500(ブランズハッチ)で5位入賞しました。#0856は現在もBOAC500時のスパイダーボディのまま現存しており、カナダ人コレクターが所有しております。
プロトタイプレーシングマシンにも美しさを求めた60年代。その集大成とも言える330P4は登場から40年以上経った現代に於いてもファンを魅了してやまない、魅惑的なマシンです。アイドロンでは330P4が持つ美しいフォルムを可能な限り再現するよう心掛けモデル化しました。本製品ではゼロから製作された最初の330P4である#0856のシャーシーナンバーを持つ330P4のディテールを余す事なく再現致しました。スリークなノーズ形状からフロントフェンダーへと続く美しい曲線から、頭頂部にかすかな峰が存在するリアフェンダー形状や流れるようなルーフ形状など、330P4の美しさを前面に押し出したモデルに仕上げました。更にこの330P4では量産モデルカーながらワンオフモデルの仕上げに施されるような各部のリベット再現も極小のピンを用いて再現。多数のリベットを別パーツで再現する事で精密感と共にレーシングマシンとしての荒々しさも表現するとともに、特徴的なデイトナ仕様のディテールとして左サイドに設置された大型のナンバー灯も忠実に再現しました。尚、本製品では台座上面にブラウン・レザー(合皮)を貼った飾り台を組み合わせました。クリアケース付。
販売価格 24000円